【東洋医学】ストレス(1)

こんにちは、わしだです。

本ブログでは、様々な切り口を通して

「東洋医学とは何か?」をまとめています。

今回のテーマは「ストレス」です。

では、ストレスを東洋医学の視点で考えてみましょう。

まずストレスとは何でしょうか?

手元の辞書には

外界から与えられた刺激が積もり積もった時に防衛反応として示す、生体の肉体・精神上の不具合。

新明解国語辞典第七版

とあります。

ちょっとわかりづらいですね、

「積もり積もらなくても」、ちょっとしたことでストレスは感じると思いますし、

「外界から刺激を与えられなくても」自分自身の中で作り出してしまうこともあると思います。

肉体と精神のつながりについても考えていくべきところですが、

それは東洋医学の心身一如とつながる部分でもありますので

後々にして、

ひとまず、精神(感情)の面から考えていきます。

具体的な感情としては、

イライラ、不安、恐い、苦しい、憂い、悲しい、寂しい、等々

様々ありますが

ひとまずここではまとめて

ストレス=「心が穏やかでない状態」

として話を進めてみたいと思います。

心が穏やか、とは

では、ストレスとは心が穏やかで”ない”状態だ、として

それを掘り下げる前に

「穏やかな状態」とはどんな状態か?

を考えてみます。

心が穏やかとは、

例えば、

「気持ちが落ち着いている」

「気持ちが鎮まっている」

「気持ちがゆったりとしている」

例えるなら、晴れた日の穏やかな大海原、のようなイメージですね。

ちなみに、

東洋医学的なイメージに合う言葉では「平」が挙げられます。

「平常心」「平静」「平気」

こんなイメージが出てきます。

では、

このような穏やかさが”失われた”状態とはどんな状態でしょうか?

心が穏やかでない状態

穏やかな状態を裏返せば、穏やかでない状態になります。

つまり、

気持ちが波打って落ち着かず、揺れ動いているような状態です。

「平常心」「平静」「平気」

が失われている状態ですね。

一般的に「ストレス」というと、イライラなど不快で嫌な感情を表すことが多いですが、

東洋医学では「ウキウキ」「ワクワク」「ドキドキ」のような

喜びの感情も適度であれば望ましいとしていますが、過度になればストレスと考えます。

つまり、過剰な嬉しい気持ちも心が大きく波打って落ち着かない状態で、

「平」という、ほどよい状態から遠ざかってしまっている、とみなすわけですね。

例えば、

宝くじか何かで大金が転がり込んできました。

これが、目のくらむような大金でも、穏やかさを保ってほどよく喜べば良いのでしょうが、

嬉しい感情が行き過ぎて過剰に心が動揺して、

平静を失い、我を失い常軌を逸した行動を取ってしまったらどうでしょうか。

このような過度の感情は、喜びとはいってもやはり望ましい感情とは言えませんし

病気といえるかどうかは別として、

生命のバランスを崩してしまっている状態といえます。

「浮かれている」

「心が浮ついている」

「浮足立っている」

「地に足が着いていない」

等々、

これらの表現に含まれる「浮く」というのも、

東洋医学で考えるととても納得のゆく表現で、

気持ちというのは全身で感じるもので、

それを昔の人は素直に言葉に表したのだなと思います。

こういった気持ちを表す表現は他にもいろいろありますが、

とても興味深いですね。

とにかく、

行き過ぎた喜びというものははあまり望ましいものではない、とする表現が

あるわけですね。

このように、

東洋医学では過剰な感情は怒りにしても喜びにしても、快不快に関わらず、

生命のバランスを崩してしまうものとして考えられています。

〜次回へ続きます〜